ロウソクの火が消えるまで

日々の景色や思うこと。

無味無臭の週末/映画館での悲劇

先週から私の世界から"匂い"と"味"が消えている。

件のウイルスではなく、純粋な鼻炎。

何を食べても飲んでも、煙草を吸っても味すら感じない。

完全なる無。虚無。虚無鼻。

 

なのになにかおいしいもの食べたくなっちゃって、

食べる直前に匂いと味が無いことを思い出す。

 

昨日はそんな状態で牡蠣小屋へ赴いた。

もしかしたらという淡い期待を携えて牡蠣小屋に入る。

炭がセットされてBBQ気分も高まるかと思っていたが煙たくもない。

牡蠣もサザエもぷりっぷりで、口の中の食感だけが伝えてくる。

「これめっちゃ美味いやつやで」「最高に幸せな味やで」

その主張を脳内で変換しこれ多分美味いやつや、、、となんとなく決めつける。

何食べても多分美味しいとしか言えない私を見て彼女は笑ってた。こういう時に笑ってくれるパートナーでよかった。早めにリベンジして牡蠣のおいしさをちゃんと共有したい。

 

昼過ぎの上映でキムタクがやってるLEGEND&BUTTERFLYを見に行った。

LEGEND(信長)とBUTTERFLY(帰蝶もとい濃姫)の話。

とてもよかった。無駄が無いように感じたし、キムタクらしさ全開ながらも信長というビックネームに名前負けすることなくバッチリはまっていたと思う。ラストの潔さもよかった。

とても良かった。のだが。周囲の観客が最悪だった。

始まる直前までしゃべり続けるおば様集団。

映画が始まればもちろん黙るよな??マナー守りましょうって上映前の注意でも言ってるし、、、と思っていた私を殴りたい。

右後ろの壮年の男女(おそらく夫婦)の口は上映後も閉じられることが無かった。

ずっと私たちに聞こえるレベルの声量で何か喋っている。

劇中で何か起きれば「あらら、、」とか「歴史だとこうだっけ??」

とか、リビングで見てんのか?というぐらい喋る。

挙句の果てには(内容だけにネタバレにはならないと思うが)

一番いいシーンで「敵は本能寺にあり!」と小声で叫びやがる。

ええかおばはん。

 

 

声に出さんでも今この場の全員がそのセリフに思いを馳せとんじゃ!!

この劇場内の敵は右後ろでしゃべり続けるお前らじゃ!!出ていけ!!!

 

 

という思い込めて何度も振り返りその夫婦であろう男女を見るがこちらの視線にも気づかない。

しびれを切らした彼女が終盤に直接注意したことでラストだけ静かに鑑賞できた。

私がもっと早く注意すればよかったな、という反省と、今回学んだことが一つ。

映画館だろうがしゃべり続けるやつは一定数存在する。という事。

 

次回から映画が始まる前に少しでもその兆候が見て取れる客に遭遇した時は絶対に

「もう始まるけどさすがに黙るよね??大丈夫だよね??」と確認しようと思う。ていうかする。静かな観賞は自らの手で勝ち取るものなのだと、あらためて認識させられた。

 

映画館でしゃべるやつぁぜってー許さねぇかんな!!!

 

宴もたけなわゲートウェイということで。

今日はここまで。